Chasin' the Sound 5th

サックス(フルート)/ サウンド・デザイナー 栗原晋太郎のオフィシャルブログ

CUBASE PRO9

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テクノロジーはほぼ例外なく何もかもを発展させる。
これは困った問題で、ソフトウェアの開発には終わりが無いのです。
開発を止めた瞬間、食い扶持がなくなるんですから何がなんでも自動的に開発し続けなくてはならないのです。
とうの昔に機能が飽和した僕が長年愛用するDAW(デジタル オーディオ ワークステーション)は、今年もまたアップデートしました。
新しいGUIは、一画面で素早く作業が出きるようになりました。
サンプラー機能が内包され、高機能な上に軽い動作。手軽すぎてビックリします。

あっ、DAWとは音楽を作るためのソフトウェアで、その発展にはめざましいものがあります。

ソフトウェア会社はもうどうしていいか分からなくなっている事でしょう。
とにかく足し算でここまで来ているんです。
しかし、足し算はもはや出来ない状況まできました。
これまでにないイノベーションを待つしかない。

ここで出てくるのは禁じ手、AI。

全ての人の仕事に取って代わろうとするこの技術は、クリエイターをも飲み込もうとしています。
我がCubaseがこれに飲み込まれたら、どうしたらいいんでしょう。
でも、多分、開発は始まっているはずです。
音楽はAIに作らせればいい。
そう言う時代は必ず来ます。

その意味で、これからのミュージシャンはアナログ的でなければ駆逐されてしまいます。
インスタントに誰でも出来ることは、全て例外なくAIに持っていかれます。
空恐ろしい事です。