成熟した芸術
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タイトルは忘れましたが、NHKで東京藝術大学の学生を訪ねる番組をやっていました。
通称芸大には美術と音楽が学部として存在し、いずれももちろん国内最高峰。
その番組は美術部の学生にスポットを当てるものでした。
彼らのイマジネーションはすごい。
とにかく自由な発想でそれぞれの作品を作り出しているように見えた。
そして、なんだかたくましく見えた。
彼らがいれば、日本の芸術も明るい未来がありそうで。
そして自分が関わる音楽というものを見直してみた。
僕個人が持った感想は、「美術ほどの自由は音楽には残されていない。」というものだった。
自由な発想の音楽が無いわけじゃない。
でも、今までにない音楽なんてもう存在してないというのが実情で、現代音楽の世界は混沌に埋没していると言わざる負えない。
音楽はもはや芸術ではなく芸能なのではないか。
かつてマイルスが人生のすべてを音楽的成長に費やしたようには、音楽では成長できないのではないか。
NHKが芸大美術部にスポットを当てたのも音楽部がつまらなかったからなのではないか?
1952年、ジョン・ケージが「4分33秒」という作品を発表した。
ピアニストがステージに現れ、ピアノの蓋をあけると、4分33秒間何もせず、その後頭を下げ立ち去る。
作家はその静寂の中でざわめく聴衆の雑音こそが音楽だと言ってのけた。
音楽は成熟した。
だからこそ、音楽家個人個人の個性こそが命になる、なれる。
スタイルじゃなくて、個性こそがジャンルなんだ。
それでいいじゃん。
音楽最高。
今こそ、個性を発揮させよう。
僕だけができる音楽がきっとある。