父の逝去にあたって。
2017年12月18日。
父が息を引き取りました。
82歳でした。
喪主を務めたこともあり、亡くなってから今までがあっという間の出来事でした。
年末の忙しい時期ではありましたが、逝く人の運命はそんなことを忖度しません。
それはいつも突然やってくるのです。
そして、愛する人を半ば暴力的に奪い、残された人々は自分を顧みるようになる…
父の通夜、葬儀には本当にたくさんの方が来てくださいました。
生前父と街を歩くと、一足ごとに挨拶をし続けていました。
この人はなんて知り合いが多いんだと、いつも思っていました。
江戸っ子を絵にかいたような、仕事と祭りに生きた人生だったように思います。
絶対に取り返しのつかないことって、たくさんあります。
瀬戸物のお皿が割れたらもうどうしようもない。
そんなことを後悔してもどうにもならない。
僕はどこか、あらかじめそういう事があるということを念頭に置いて生活している節があります。
自分の楽器は自分にとってスペシャルですが、楽器も所詮モノなので、いつかは壊れるだろうし、盗まれるかもしれない。
そうなったら、もうどうしようもない。
ただ、その楽器とともに生きた時間が、僕に楽器を操る技術を残してくれています。
大切なものは自分の中にしまっておきたいのです。
心の中にしまえるものだけが、無くなってしまわないものなんだと思います。
だから、僕の父は僕の中で完全には死んでしまうことはないのです。
父から受け取ったものは、今度は自分の子供たちに伝えていきます。
そしてこの経験は僕をきっと一段上に引き上げてくれると思います。
そうしなければいけないと思うのです。
故人が最期まで身に着けていた腕時計が今、僕の腕にあります。
ここに父がいるわけではないのですが、それを見るたびにちょっと父に思いを馳せることが出来るのはうれしいことです。
父の通夜、葬儀告別式においで下さった皆様に、心から感謝いたします。
故人へのご厚情に厚く御礼を申し上げます。
11/9(木) Duo Live @The Deep 銀座
11/9(木)、銀座でライブです。
毎回、The Deepの平良ママの紹介でいろいろな素晴らしいミュージシャンと共演させていただいております。
大きなグランドピアノのあるお店なんですが、今回はあえてオルガンの名手を紹介して欲しいとお願いしました。
そして、土田晴信さんとDuoで演奏させていただくこととなりました!
昨今、動画サイトなどで共演者の演奏を前もって聞くこともできます。
今回も見させていただきました~。
これが素晴らしい!(許可を取っていませんので、ここでの紹介は控えますが気になる方は検索してみてください。)
左手でベースを右手でメロディーとバッキングを、完璧に…
言葉に直しちゃうと陳腐ですが、とにかく当日が楽しみです。
必聴のライブです、皆さん是非聴きに来てください!
11/9(木) The Deep @銀座
栗原晋太郎(Sax)
土田晴信(Org)
The Deep Jazz & Soul Bar 銀座
中央区銀座6-3-12数寄屋ビル4F
tel: 03-3571-9277
東京メトロ銀座駅徒歩3分、日比谷駅徒歩4分、JR有楽町駅徒歩4分
Music Charge: 2800
Table Charge: 500
※前日までの予約、女性グループ、学生TC無料
※ドリンクorフード2品以上オーダー制
Open: 19:00~
Live Time: 1st 19:30~、2nd 21:00~、3rd 22:30~(入替無し)
楽器購入相談
サックスの先生だもの、楽器購入の相談は結構受けます。
初心者の方に必ず言うのは、相当吹けるようにならないかぎり自分で選ぶのは無理だということです。
上級者に言うことは、実際にはしばらく(少なくとも3ヶ月くらいは欲しいな…)色々なシチュエーションで使ってみて初めて良し悪しがわかる場合が少なくないという事です。
僕に言わせれば、楽器購入は博打です。
でも、サックスに関しては楽器は演奏者が育てるものという面があります。
新品で抜けの悪い楽器でも吹き込むうちに良くなっていくとか、初めから抜けている様な楽器は底が浅いかもとか。
だから、まずは信頼できるメーカーの楽器をすすめます。
予算がないなら、迷わず中古をすすめます。
サックスという楽器は、一生付き合えるものなのです。
その楽器が気に入ったのなら、10年や20年たったからって買い替える事はないんです。
楽器はどんどん自分色に染まっていきます。
僕が初心者に告げたい楽器選びのポイントは、少なくとも3大メーカー(どことは申せません)である事。
最低でも新品価格20万円台の楽器を選ぶこと。
この2点をクリアしていれば、楽器は大丈夫。
仮にプロになっても全然使えます。
あとは練習して、育てて下さい。
僕と彼女(冒頭の写真のアメセルMk6)はもはや切っても切れない関係です。
おばあちゃんですけど。