Chasin' the Sound 5th

サックス(フルート)/ サウンド・デザイナー 栗原晋太郎のオフィシャルブログ

インスパイヤされて、オマージュした上でサンプリングしたとしても…

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メリークリスマス。
とは言っても、今回の記事にクリスマス感はありません。
出だしと写真だけ…

パクリ。
いきなりの強いお言葉。
マキタスポーツも著書「すべてのJ-POPはパクリである」のなかで述べている通り、完全なオリジナルなんて最早無いというのは客観的な事実だと思います。

「学ぶ」とは、「まねぶ」から来たともいいます。
今ではそれを肯定する様に、インスパイアとか、オマージュとか、サンプリングとか、都合のいい言葉も沢山あります。
でも、これは明らかにやりすぎ。↓

biz-journal.jp

このニュース。
某演歌歌手の新曲のカップリングの歌詞が、ミスチルの曲の歌詞に酷似していたという件。
巷では95%同じだと言われています。
昔からこれに類似する問題は度々あって、もうそんなには驚かないけどこれはホントに酷い。

 

http:// http://a.excite.co.jp/News/entertainment_g/20151215/Aol_celebrity_ijuin.html

上記リンク↑の伊集院さんの予想が一番しっくりくる。
作詞家センセイが弟子に丸投げして、そいつが分かりゃしないとマルパク。
まぁ、きっとこのセンセイは本当にミスチルのことは知らないんでしょう。
ただ、自分の名前で出てる事が問題なわけでねー。

歌詞はもちろん言葉だから、まねすれば知っている人にはすぐに分かっちゃう。
だから今回の件はどうしようもない。
どこぞの政治家みたいに、秘書が秘書が(この場合は弟子が弟子が、)というのも通用しない。

著作権という権利が、音楽の場合は歌詞と旋律(メロディー)に認められています。
メロディーはアレンジによって大分印象が変わるので、歌詞よりはパクリがばれにくいと言えます。
パクリだと感じるポイントは、著作権法で守られていないアレンジに寄ることが本当に多い。
例えば、リフ。
ローリング・ストーンズが代表的ですが、このアレンジ手法の1つには著作権はありません。
メロディーは単純なものが多く、リフにはその曲の骨格があります。

本来、メロディーをより良く聞かせるためにのアレンジであるはずなのに、メロディーが弱くても、素晴らしいアレンジでいい曲にだって聞こえさせる事が出来る。
そんな曲はごまんとあります。
メロディーにだけ著作権を認めるのはそういう意味で無理があるんですよね。

オマケ(握手券など)目当てで買っても、著作権者に利益が出るし、売り上げの記録として残る。
それなら、音楽はパクリだって何だっていいでしょう。
最大公約数的にポップなら何でもいいって事になっちゃう。

何が言いたいのかグショグショしてきました。
いかがなものかとう老婆心の回でした。

あっ、本日(12/24)と明日(12/25)18:30~すみだ水族館でライブです。
素敵なクリスマスをお過ごしください。

 

saxman220.hatenablog.com