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サックス(フルート)/ サウンド・デザイナー 栗原晋太郎のオフィシャルブログ

久米宏さんのお悩み回答と映画「みんなの学校」

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04/25(土)放送後記「ジェーン・スー & 久米宏」 - ジェーン・スー 相談は踊る

iTunes - Podcast - TBS RADIO 954kHz「ジェーン・スー 相談は踊る」

4/25放送の「ジェーン・スー相談は踊る」になんと久米宏さんが降臨。HPで写真を拝見しましたが御年70才でも髪が白いだけですごく若々しく見えますね~。

番組中、中学3年生の相談に感動的な神回答をされておりました。

 

相談:

中学3年生女子。今度修学旅行に行くのだが、幼い頃から一緒の友達を班に入れるかどうかで悩んでいる。その子は小さい時から無口(というかほぼ何も話さない)で、気が付くといつもそこにいるという感じでグループに入っている。しかし、あまり反応の無いその子にグループ内でも持て余すようになり、修学旅行くらいは楽しいメンバーとだけ班を作りたい。しかし、その子を入れてあげなければその子はおそらく孤立してしまう。どうしたらいいでしょう?

 

簡単にかけばこういうことです。

 

難しいですよね。

そこで久米さんはこう回答します。

 

回答:

先生の授業で勉強することって学校の勉強のごく一部でしか無い。それ以外での勉強のほうがはるかに多い。「口を利かない子と一緒にいる」というのは授業よりも難しいことは世の中にたくさんあるんだという勉強であると思えれば、本当に大事な機会になる。彼女を受け入れることで、相談者は大切な勉強ができるんだ。

 

そして、こういう考え方を受け入れることは出来るか?と相談者に尋ねると、相談者は出来ると答えた。

 

OK。あなた勇気あるね。」

 

続けて、久米さん。

きっと周りからなんであんな子と付き合っているんだと聞かれることもあると思うが、そんな時は

「彼女が私を必要としてくれるからだ」と答えなさい。周りはそれで黙る。

一步抜けだして、何も話さないその子と一緒にいて楽しいと思えれば、最高だよね。あなただったらきっとそうなれると思うよ!

 

なんか感動しました。

 

人生で起こることは全て勉強で、自分を鍛えるためのものなんだと考えられれば全てがポジティブに変換される。

御大さすがです。

 

そして、GWに映画を観てきました。

映画『みんなの学校』公式サイト

 

この映画は大阪のとある小学校を追ったドキュメンタリーです。

この学校は障害があっても、他の学校に通えなくなったような子供でも、すべてありのままに受け入れ、健常の子どもと同じ教室でみんなでそれぞれを見守りながら生活をしていくという学校です。

 

この学校の校長先生はスーパーマンです。これほど生徒にコミットする校長先生を僕は知りません。自分が模範となって、全ての子供をありのままに受け入れる。ルールはひとつ「自分がされて嫌なこと」を他の子にしてしまったら校長の前に来て「やり直すこと」を誓うという事。

 

自分と違う人を自然にフォローするということを、子どもたちはごく自然に学んでいきます。すると、フォローされた側も少しずつ変化し段々と笑顔が増殖する。

子供が変わると、その親達が変わってくる。自分の子供だけでなく、クラス全体を見ようとする親がほとんどになっていく。親がそうなっていくと、今度はその地域全体にその気運が高まってくる。

 

 

映画を見ながら久米さんの回答を思い出し、自分の振る舞いを反省し、とても心に残りました。

この映画まだ渋谷UPLINKでやってます。卒業式のシーンではみんな涙しちゃいますよ。