Chasin' the Sound 5th

サックス(フルート)/ サウンド・デザイナー 栗原晋太郎のオフィシャルブログ

美談じゃない、絶対。

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少し前、那須高原家族旅行に行きました。
悪天候に見舞われ、その日は室内で楽しめることをしようという話になりました。
候補に挙がった一つが、テディーベア・ミュージアム
よくわからないのですが、とにかく大量のテディーベアが展示してある場所でした。
特に少女趣味もなく、これまでの人生でテディーベアに着目したことなどなかったので、まぁ新鮮ではありました。

しかし、展示の冒頭にあるテディーベアの由来を読んで愕然としました。

テディーベアとは第26代アメリカ大統領、セオドア・ルーズベルトの愛称、テディーから名づけられた名前で、とある美談的なものから生まれたのだそうです。
ある日ルーズベルトが趣味である狩猟に出掛けたが、獲物を仕留められなかった。
同行した他のハンターが追い込み、捕獲して木につないだ熊を撃って獲物にしてはと大統領に差し出したのを「スポーツマン精神に反する」と拒否し逃がしてやった。
これがワシントンポスト紙の記事となって評判になったというのです。

欧米にはスポーツハンティングという文化?があって、野生動物を殺すことを楽しみます。
現共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏の息子たちもハンティングを趣味にしており、罪もない野生動物を殺しまくっていますね。

www.dailyrecord.co.uk

この理不尽な殺戮に怒った有志の人がこんな動画を制作しました。

buzzmag.jp

人間以外の動物が殺生するのは、生きていくという崇高な目的のためだけです。
遊びでそんなことをするのはホントに人間だけでしょう。

natgeo.nikkeibp.co.jp

とにかくこのミュージアムの冒頭でこのエピソードを知ってから、かわいいはずのテディーベアが気持ち悪いものに思えて仕方なかった。

絶滅危惧種の多くはその原因が人間による密漁やこの狩猟文化が原因だったりします。
サイの角には薬としての効果は科学的に存在しません。
でも一部の人間は効果があると信じ込み、角を目当てにサイを殺しまくる。
どうしたらいいのさ。
物言わぬサイはただ黙って殺される。