Chasin' the Sound 5th

サックス(フルート)/ サウンド・デザイナー 栗原晋太郎のオフィシャルブログ

感動ポルノ

f:id:saxman220:20160904015846j:plain

最近なんだか涙もろくなってきました。
リオオリンピックの日本選手は逆転での勝利が多かった。
そんな時は前後の文脈など関係なく鳥肌とともに涙が出ます。
その選手の努力をおもんばかったりして、ストーリーを補完しちゃう。

その反面、主人公がはじめから重い病気にかかっているとか、子供、動物の可哀想な話とかそういうのには白けた気持ちになってしまうようにもなりました。
そういうお手軽お涙ちょうだい話が多すぎて、食傷気味なんです。

毎年お馴染みの24時間テレビの裏で、天下の国営放送がスゴイ番組やってました。
タイトルは、バラバラ 検証!「障害者×感動」の方程式。

www.j-cast.com

この番組の中で紹介された言葉、感動ポルノ。
TEDで障害を持つスピーカーが、初めてこの言葉を使いました。
障害者への配慮によって、感動的な何かと結びつけるのではなく、健常者が自分より悪い状況の人は沢山いると安心する為の感動なのではないか。
そう述べています。

www.ted.com

悪天候の富士登山を下半身麻痺の少年にやらせる必要はないし、パーフェクトヒューマン等というこの場面では皮肉とも取れるタイトルの曲をダウン症の子供に踊らせる必要もない。

24時間テレビの一番の問題は、制作費が寄付よりも多いということ。
ということは利益は制作費よりも多いんでしょう。
チャリティーだからスポンサーは集まりやすいしね。
出演している芸能人には多額のギャラが支払われ、一部の芸能事務所が総合司会の大役をいつも独占している。

あ~スッキリしない。

障害者の90%は「感動ドキュメンタリー」が嫌いなんだというデータもあるそうです。

ただ、どんなに儲かっている人が裏にいたとしても、24時間テレビの募金が億単位になっているという事実はまぁあるわけです。
そうなると必要悪であると言えなくもない。

僕は見ていられない気持ちになるので見ません。
でも今回はレイパーの代役の顛末が見たくてスペシャルドラマだけ見ちゃった。
下世話だなぁ。

美談じゃない、絶対。

f:id:saxman220:20160818163457j:plain

少し前、那須高原家族旅行に行きました。
悪天候に見舞われ、その日は室内で楽しめることをしようという話になりました。
候補に挙がった一つが、テディーベア・ミュージアム
よくわからないのですが、とにかく大量のテディーベアが展示してある場所でした。
特に少女趣味もなく、これまでの人生でテディーベアに着目したことなどなかったので、まぁ新鮮ではありました。

しかし、展示の冒頭にあるテディーベアの由来を読んで愕然としました。

テディーベアとは第26代アメリカ大統領、セオドア・ルーズベルトの愛称、テディーから名づけられた名前で、とある美談的なものから生まれたのだそうです。
ある日ルーズベルトが趣味である狩猟に出掛けたが、獲物を仕留められなかった。
同行した他のハンターが追い込み、捕獲して木につないだ熊を撃って獲物にしてはと大統領に差し出したのを「スポーツマン精神に反する」と拒否し逃がしてやった。
これがワシントンポスト紙の記事となって評判になったというのです。

欧米にはスポーツハンティングという文化?があって、野生動物を殺すことを楽しみます。
現共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏の息子たちもハンティングを趣味にしており、罪もない野生動物を殺しまくっていますね。

www.dailyrecord.co.uk

この理不尽な殺戮に怒った有志の人がこんな動画を制作しました。

buzzmag.jp

人間以外の動物が殺生するのは、生きていくという崇高な目的のためだけです。
遊びでそんなことをするのはホントに人間だけでしょう。

natgeo.nikkeibp.co.jp

とにかくこのミュージアムの冒頭でこのエピソードを知ってから、かわいいはずのテディーベアが気持ち悪いものに思えて仕方なかった。

絶滅危惧種の多くはその原因が人間による密漁やこの狩猟文化が原因だったりします。
サイの角には薬としての効果は科学的に存在しません。
でも一部の人間は効果があると信じ込み、角を目当てにサイを殺しまくる。
どうしたらいいのさ。
物言わぬサイはただ黙って殺される。

8/11 BOAT HOUSE @Jicoo the floating bar

f:id:saxman220:20160809055716j:plain


熱い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしてでしょうか?
そんな中、とっても涼しいイベントの紹介です。
東京湾を周回するJicoo the floating barという船をご存知でしょうか?

f:id:saxman220:20160809055715j:plain

こんな内装の船で、様々なパーティーが日夜展開されています。
今回のイベントBOAT HOUSEもそんなパーティーのひとつで、僕はJoiさんのBandで出演いたします。

かなり久しぶりでのJoiさんとのライブですが、リハーサルもかなり濃い時間となりました。
Joiさんの曲作りに妥協はありません。
演者の僕らも彼が何を求めているのかを必死に汲み取ろうとします。
なので、曲の概要がつかめたらスタジオを最低限の明るさにしてひたすら集中。
おぼろげに答えが見えて来たような気がしたところで時間。
あとは本番のテンションと聴いてくれるお客様とともに、現場で音を完成させます。
なので、Joiさんのライブはとてもオーディエンスとの一体感があるのです。

f:id:saxman220:20160809055714j:plain

なにしろ、船内は涼しくて、パーティーは楽しくて、ライブは熱くお届けします。
お時間ありましたら是非お越しください。
※ライブは21:00台にお届けします。

 

続きを読む